ゼンオン社 ウクレレ・キットの作り方
(各パーツの加工)
08:ネック部の加工

ネック部加工前
加工前
 ここまで丁寧にネック部を加工してあるキットないでしょう。すでにかなり成形されていますのでこのまま使っても問題はありませんが、今回はヒールとネック、ヘッドの部分をもう少しカットします。特に本体と直接接着するヒール部分は接着面が少ない程音が良くなります。

ネック部加工後
加工後
加工した後のネック部。

ヒール部
 ヒール部はRを深くしました。

ヒール部(アップ)

 左右部分を少し削って絞りました。この部分の面積が少ない程、完成時に音の鳴りが良くなります。
 ヒールは深めになっているますが、本体に取り付けた時に先端を削り落としますので気にしなくても大丈夫です。

※両サイドをあまり細く絞り過ぎると強度がなくなるので、削り過ぎない様に注意。

ヘッド部
 ヘッド部はそのままの状態では上部に行く程厚みを持ってくるので、平坦になるようにしました。見た目だけの問題なので好きずきで行って下さい。
 指板の裏面は角を取ってRにします。なるべく薄くした方が握りやすく、コードも押さえよくなります。手の大きさに合わせて加工すると良いでしょう。
09:指板の加工

 次に指板(フィンガー・ボード)の加工をしますが、もちろんこのまま使っても問題はありません。これも好みの問題なので面倒な方は省略しても可能です。

指板(トップ)
オリジナルのままでは第1フレット目が少し長いので、これの先端を2mmほどサンド・ペーパーで削って短くします。それほど気にすることはないと思いますが、今回はなるべくに正確に作ります。

指板(エンド)
 オリジナルの指板はエンドがカマカ風?なカットになっているので、これをマーチン風?にしました。

ついでにポジション・マークも自作しました。5、7、10フレットにピンバイスで穴をあけ、3mmの丸材を使ってポジション・マークにしました。

指板(加工後)
 で、加工後はこんな風になりました。
 指板材がアフリカン・バドゥック材を使っているので、かなり赤く感じますが今回はこのまま使用します。気に入らない人はステインなどで着色すると良いでしょう。
10:上駒・下駒の加工

上駒&下駒
上駒(ナット)、下駒(ブリッジ)も微調整します。この辺の加工は音に直接関わってくるので慎重にやります。
 下駒の中央にある穴は本体に接着する際、補強の為のネジ止めする穴です。違和感を感じるので後で木辺片で塞ぐと良いでしょう。

上駒
 上駒も下駒も若干高さがあるので完成時に弦高が高くなり、弦を押さえ辛くなりますので削って低くします。
 上駒は約1mm下部をサンド・ペーパーで削っておきます。

下駒

 下駒も同様に削りますが下部に1mm程の段差が付いているので、この部分をカットします。

※ここでカットした段差の部分の木片を取って置き、後で穴を塞ぐのに使います。

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